里親制度について

いっしょに生きてくれる
ひとが、いる。
たいせつな家庭が、ここにある。

親の病気や貧困、育児放棄などさまざまな理由で
家族と暮らせない子どもたちは、
全国で約4万5千人います。
そうした子どもたちを家庭で一定の期間、
育てる役割を担っているのが「里親」家庭です。

里親は「育ての親」として、
子どもを養育しています。
親権が養親に移る特別養子縁組とは
異なる制度です。

里親

原則として18歳まで
項目 里親 普通養子縁組 特別養子縁組
成立 児童相談所が、都道府県に登録している里親と対象の子どもをマッチングする 当事者の縁組意思と届出(契約)。ただし、養子となる子が15歳未満の場合は法定代理人の代諾による。未成年者の場合は家裁の許可が必要。 家庭裁判所に申立て審判を受けなければならない
親子関係 生みの親との親子関係であり、里親と親子関係はない 生みの親・育ての親ともに親子関係である 生みの親との親子関係は消滅する
戸籍の記載 なし 養子・養女 長男・長女
離縁 可能 原則できない
子どもの年齢 原則として18歳まで 制限なし(養親より年上は認められない) 原則として15歳未満

養子縁組についてはこちらをご覧ください

里親が育てる。社会が支える。 里親普及のための
「フォスタリングマーク・プロジェクト」の紹介動画です。

里親の種類

養育里親

社会的養護が必要な子どもを、一定期間家庭で養育します。通常、里親というと養育里親を指します。養育する期間は、短期~長期とさまざまで、里親さんの希望が考慮されます。原則、子どもが18歳になるまでの養育ですが、子どもの状況によって大学進学等を理由に延長するケースもあります。

専門里親

虐待経験、非行の問題、障害がある等の理由により専門的な援助が必要な子どもを養育します。別途要件や研修があります。

養子縁組里親 (養子縁組を希望する里親)

養子縁組(基本的には特別養子縁組)を希望する里親が、養子縁組の必要な子どもを養育します。期間は縁組が成立するまでです。

親族里親

両親や監護する者が死亡、行方不明、拘禁、入院などにより子どもを養育できない場合、祖父母などの親族が子どもを養育します。

ファミリーホーム (養育里親が大きくなった形)

5~6人までの子どもを養育します。養育者と補助者合わせて3名以上置くことになっています。

自治体によってはこんな取り組みも行っています

季節里親・週末里親

(東京都の「フレンドホーム」、神奈川県の「3日里親」など)
普段は施設で生活している子どもを、夏休みや年末などの休暇中や週末などの短期間だけ、家庭で預かる制度です。自治体により、里親認定を受けていなくてもボランティアでできる場合があります。

ショートステイ里親 (福岡市など)

保護者が病気や育児疲れなどの理由により一時的に子どもが育てられないときに、最大7日間まで里親さんが子どもを預かります。

詳細はお住まいの地域の児童相談所へお問い合わせください。

里親になるためには特別な資格は必要ありません。
主な要件として以下のものがあります。

  • 子どもの
    養育についての理解
    及び熱意
    を持ち、
    子どもに対して
    豊かな愛情
    持っていること
  • 里親になることに
    家族が同意している
    こと
  • 経済的に
    困窮していない
    こと
  • 心身ともに
    健康であること
  • 認定研修
    修了すること

など
最終的には、子どもを安定して養育できる環境かどうか、
自治体により総合的に判断されます。

里親になるまでのステップを、ストーリー形式で紹介しています。(協力:東京都)

里親には、経済的支援も含めた
さまざまなサポートがあります。

経済的援助があります(里親手当)

「養育里親」は、1人あたり月額8万6千円(2人目以降は4万3千円)が支払われます。その他、日常生活にかかる費用や、教育費、医療費等の支援もあります。専門里親となった場合は、手当が増額されます。
※法改正により、2020年度中に、1人目も2人目以降も9万円に引き上げられる予 定となっています。

親族里親と養子縁組里親は、里親手当は支給されません。

支援体制があります

里親さんが悩みをひとりで抱え込まないよう、支援が受けられる体制が整えられています。児童相談所や、自治体から委託を受けた民間のフォスタリング機関などが、定期的に家庭を訪問して様子をお伺いしたり、養育の相談にのります。

里親になるための研修があります

里親家庭での養育は、通常の子育てでは経験しない壁にぶつかることがあります。子どもたちの置かれている環境や、権利について、愛着関係の形成について、心理・医学的なことなど、里親養育や社会的養護に関する基本的な知識は「登録前研修」にて学ぶことができます。また、里親登録後も、ニーズや状況にあわせて任意で参加できる研修があります。

里親同士の交流の機会もあります

自治体や民間団体が行う「里親サロン」等の行事があり、里親家庭同士の交流の場が設けられています。

※上記について、自治体によって制度などが異なる場合があります。詳しくはお住まいの地域の児童相談所へお問い合わせください。

日本財団の取り組み

1. 里親支援を行う民間団体の育成(~2020)

里親のリクルートから委託後の支援までを一貫して行う「フォスタリング業務」を担う民間団体を支援しています。

2. 人材育成の促進

・学校法人立命館、NPO法人キーアセット(協力:日本福祉大学)への助成を通じ、里親支援の専門職育成を行っています。
・英国発の里親向け研修プログラム「フォスタリングチェンジ・プログラム」の普及の支援をしています。

3. 調査研究と国への働きかけ

・2019.3「里親」に関する意識・実態調査報告書
 発行(報告書ページに掲載するもの)
・2020.10 ファミリホーム制度に関する提言書 発表 など

各種報告書はこちらをご覧ください

4. 里親制度の周知啓発

フォスタリングマークを活用し、10月の里親月間を中心に、里親制度に関する周知啓発を行っています。

里親が育てる。社会が育てる。

私たち「子どもの家庭養育推進官民協議会」では、
子どもの「最善の利益」の実現のために、
すべての子どもたちが幸福で
愛情豊かな家庭環境のなかで成長できる社会をめざし、
全国の有志の自治体と賛同する民間団体が協働して
取り組みを推進しています。
この取り組みのシンボルとして、
子どもの家庭養育推進官民協議会と日本財団で
「フォスタリングマーク」を作成しました。

里親のすすめ

フォスタリングマークプロジェクトのページでは
里親さんや里親家庭で暮らした子どもたちの声を紹介しています

詳しく

里親宅での穏やかな日々で
心を休めることができた

里親家庭出身 河原崎光希さん (小学校6年生より6年間、里親家庭で暮らした経験を持つ。現在専門学校在籍)

共働きの我が家に
子どもを迎えた幸せ

養育里親 宮坂康子さん (東京都、2013年に里親登録。2016年より、男の子(当時2歳11ヶ月)を長期で養育中)

言葉を持たない
子どもの声を聴いて

里親家庭出身 荒川美沙貴さん (高校3年生より5年間、里親家庭(ファミリーホーム)で暮らした経験を持つ。現在大学院修士課程在籍)

当たり前のことに
幸せを感じる日々を大切に

養育里親 吉成麻子さん (千葉県、里親歴14年。15人の里子を養育。現在はファミリーホームを運営)

メッセージをみる※フォスタリングマークプロジェクトの
ページを開きます

里親になってみたいと思われた方、
また、関心を持たれた方は、お住いの地域を担当している
児童相談所へお問い合わせください。